アメリカの老人ホーム
Retirement Home
 


 アメリカの施設の説明をする前に、アメリカ人の社会的背景を知る必要があります。アメリカ人は18歳以上は親と放れて自立します。大学等に進学する人は自分で学費を稼ぎます。又、老後親と同居する人はいませんので、必ず誰でも老人ホームに入ります。

 この様な社会的背景において、日本より老人ホームの歴史は古く種類も豊富です。又、日本の様な介護保険は存在せず全て有料老人ホームです。しかし歴史が古い点において、学ぶ点は多くあります。

CanyonHillsClub1.jpg (102638 バイト) 分譲タイプもあり、その種類も利用料の月額も様々です。又、一口にナーシングホームと呼ばれていても、自立に近い人を収容する施設や日本でいう療養型病床群、或いは介護療養型病床群に当たるのも迄様々で、いずれのタイプも全て有料となります。

 病院の方は全て急性期の方のみを引き受け、他はこれらの民間の施設が受け持ちます。1つの町の中の件数も大変多く、土地が安価の為部屋の間取りも大きく、介護村住宅と言えども付属の家具の他に自分の家具や身の回りの絵画・写真等を持ち込むのは、当たり前となっています。日本では4人部屋が通常タイプなのに比較して1人部屋が普通です。又、部屋に台所が付いている所も多い様です。それぞれの部屋は大変美しく飾り付けしてあり、本当の意味での自分の部屋の光る個性が現れています。ベネチアグラスを飾り、棚にコレクションしていたり美しいベッドカバーがかかっていたり、ドアには個性豊かなリースが飾られています。

 アメリカではボランティアの歴史が古いだけに、沢山のボランティアの方々が訪れ様々な催しが行われています。入所者の方々も明るく、その生活をエンジョイしている様です。もともと子供と同居する習慣が無いだけに、施設へ入っても疎外感を持たない為それぞれの個性に合わせて生活しているのでしょう。CanyonHillsClub2.jpg (125302 バイト)

  又、介護を必要としている方もよほど重度な方でない場合、何でも自分でやろうとする意欲が感じられ、日本の考えに無い「生きる意欲」が大変印象的でした。施設も1件のみを経営している会社より、同じ地域に何件もチェーン展開している所が多くあり、自由な競争の下にサービスの内容を向上して選ばれる施設であろうとする意志が感じられました。

 日本も介護保険を導入している(介護保険はドイツより導入したが、既にドイツの介護保険はパンクしそうになり、新たな道を求める姿が見られている)が、この様なアメリカの施設は更なる老人社会を迎える日本の姿に、決して他人事とは言えない今後の姿になると確信しています。


     
Retirement Community=リタイヤーメント・コミュニティー
自分の事は自分で出来る老人のみが入居出来る。食堂やアクティビティールームがあり、趣味のクラブなどがある。行事が毎日組まれていて、楽しむのに忙しい。(ここには、アシスタントリビングといって看護婦さんと介護人の手を借りて生活する人を受け入れる施設を併設している所もある。)

Convalescent Center=カンバーレッセント・コミニュティー
ケガや病気で病院から退院して、リハビリをしばらくする所。その後リタイヤーメントコミュニティーや自宅に帰る。
★カンバーレッセント・コミニュティーの一種としてアルツハイマー病(Alzheimer's disease)専門の施設、住宅タイプ(寝室5,6部屋の一軒家)で、一般住宅地域内で5,6人の方と共同生活をしながら介護人の世話になるものが最近増えて来ています。

Nursing Home=ナーシングホーム
病院から退院しても、一人で生活が出来ない老人はここへ入居して、食事、お風呂、薬など全て看護婦さんにしてもらう。アメリカでは自宅で看護することは、まずない。

Hospice=ホスピス
Crossing Overの準備が出来た老人があちらの社会へと帰っていく日を待つ所。

Adult Day Care Center=アダルト・デイケヤー・センター
月曜日〜金曜日。バスでお迎えに行き、朝、7:30am〜5:30pmまで預かる。
温かい昼食、午前と午後のおやつ。いろいろなアクティビティー、アルツハイマーの人のゲーム、バスに乗ってドライブ、聖書クラスなど。

     
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最終更新日 : 2004/12/08
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