ハンティングトン・ライブラリー
Huntington Library
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HuntingtonLMapp.gif (108647 バイト) ロスアンゼルスにもその規模、所蔵作品、どれをとっても全米屈指の美術館・博物館と言えるものが多くあります。その中でも展示物だけではなくその庭園の素晴らしさにおいて他の追随を許さないと言えばこのハンティングトンライブラリーでしょう。ハンティントン・ライブラリーはライブラリーと呼んでいますが鉄道事業と不動産で財をなしたヘンリー・ハンティングトンの広大な邸宅を開放したもので、約25万坪の大庭園内に図書館、美術館、植物園がまさに点在しています。パサディナ市の南に位置する高級住宅地サンマリノ市にあり、周辺は閑静な住宅地に囲まれています。このホームページでも美術館・博物館のページで紹介しておりますが、ここではより詳しくご案内してまいります。 
図書館(The Huntington Library)
Library.JPG (127158 バイト) ハンティングトンの中でも最も有名で、その規模と蔵書数はとても個人のものだったとは思えないほどの量で、学術的にも貴重なコレクションの数々は唸らされます。世界初の印刷物羊皮紙に印刷されたグーテンベルグの聖書、チョーサー著の「カンダベリー物語」ベンジャミン・フランクリン自筆の自伝、オーデュポン著の大型版「アメリカ鳥類」、エドガー・アラン・ポーの原稿、更には最古のシェイクスピア作品などなど。
美術館(Art Collection)
美術品はそのテーマごとに、3つのギャラリーに分け陳列されています。
HuntingtonGallery.JPG (67640 バイト) Huntington Gallery
かつてはハンティングトン夫妻の邸宅であった建物で今は18世紀から19世紀にかけてのイギリス、フランスの作品を展示してありゲインズボロー作の「ブルーボーイ」やローレンス作の「ピンキー」を所蔵していることで特に有名です。
VirginiaSteelScottGallery.JPG (64234 バイト) The Virginia Steel Scott Gallery of American Art
1730年代から1930年代のアメリカ絵画が中心。20世紀初頭に行なわれたパサディナ開発に大きな功績を残した建築家チャーチル・グリーンとヘンリー・グリーンを紹介するコーナーがあります。
  The Arabella Huntington Memorial Collection
ハンティング氏の奥さんであったアラベラさんの名前のついたこの館にはルネッサンス期(14〜16世紀)の絵画、18世紀フランス彫刻、壁掛け、陶磁器、家具などが陳列されています。
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植物園(Botanical Gardens)
207エーカー(約84ヘクタール)の敷地内に、15タイプ別に植物園が点在しています。
優雅なバラ園、ハーブ園、またシェークスピアの作品に出てくる植物を全て集めたコーナー。
イギリス風庭のノース・ビスタ等。
その他これひとつでも立派な植物園の広さを持つ
サボテンや多肉植物が群生する砂漠庭をはじめ
Australian Garden、 Lily Ponds 、Jungule Garden、 Zen Garden、Palm Garden 等があります。
更に日本庭園とそれに続く禅庭は
日本の京都か奈良にいるような錯覚をおこさせるほどの見事さです。
のんびり歩くだけでも数時間があっという間に経ってしまうでしょう。
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バラ園
Rose Garden

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シェークスピアガーデン
Shakespeare Garden

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ノースビスタ
North Vista

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日本庭園
Japanese Garden

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日本庭園2
Japanese Garden2

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禅庭
Zen Garden

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砂漠庭
Desert Garden

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椰子園
Palm Garden
ハンティングトン・ティールーム
Huntington Tea Room
TeaRoom.JPG (251321 バイト) ハンティングトン・ライブラリーの魅力の一つにこのティールームははずす訳にはいきません。ローズガーデン・ティールームとも呼ばれ、美しいバラに囲まれるように建つヴィクトリア調の白亜の建物は、午後のお茶を楽しむ人々で常ににぎわっています。建物の中には中央にテーブルがありその上にフィンガー・サンドイッチ、イチゴのタルト、クラッカー、各種のチーズ、季節感あふれる果物が並べられています。紅茶を注ぐたびに、よい香りがあちこち立ち昇り、ドレープの掛かった窓から見えるバラ園やハーブ園が心を和ませてくれます。ハンティングトン・ティールームは都会の喧騒を逃れほっと一息つける憩いの場としてこれ以上の場所は在り得ないと言えるでしょう。
 バッフェスタイルのアフタヌーン・ティの料金は大人$12.95、7歳以下は$6.50。<予約が必要>
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ヘンリーとアラベラハンティングトン夫妻について

  ヘンリー・エドワーズ・ハンティングトンは1850年ニューヨーク州オネオンタで生まれ、1872年にセントラル・パシフィック鉄道の経営者の一人であった叔父にあたるコリス・P・ハンティングトンの下で働き始めました。20年後のある日、ヘンリーは叔父の命によりサザンパシフィック鉄道との業務提携をまとめるべくサンフランシスコに向かいましたが、その途上、当時J・パース・ショーブ氏の所有地であったサンマリノを訪れています。そしてこの土地こそが、後に彼が購入することになり、現在は彼のコレクションが納められているここ「ハンティングトン」だったのです。

 1900年に叔父コリンズは世を去り、その2年後にはヘンリーは事業の本拠地をロスアンゼルスに移しました。彼はロスアンゼルスで既存の鉄道路線を拡大し、大都市としての発展を促すのに十分な規模の鉄道網を発展させていきます。その鉄道網の完成と周辺地域の開発の進展は、1900年から1910年の間にこの地域の人口を3倍にも増加させるという結果をもたらしています。その後も、水道、電力、土地開発と云った分野で彼の事業意欲は衰えを知らず、一時期には同時に60もの全米各地の企業の役員を務めていました。

 60歳になると、彼は自身の蔵書と美術コレクション、そして600エーカー(約73万坪)の土地の造園に専念するために事業からの引退を宣言しました。彼はその土地をしばらくの間牧場として経営し、後に半分以上が売却されました。1910年にはそこに建築家マイロン・ハント氏設計による大邸宅(現在のHuntington Gallery)が完成しています。1913年、ヘンリーは叔父コリスの未亡人であったアラベラ・デュバル・ハンティングトンと結婚しました。ヘンリーとは同年であり、又当時著名な美術収集家でもあった彼女は、夫の美術収集への関心を深く理解していました。現在美術館になっている二人の邸宅に展示されている美術コレクションの発展には、彼女が少なからず影響を及ぼしているのです。そしてまた、彼はこの国で最も傑出した稀本や手書きの草稿の収集家であり、1920年には彼の卓越した収集品を納めた図書館が完成します。

 1919年、ハンティングトン夫妻は二人のサンマリノの土地とコレクションを非営利の教育信託に譲渡する旨の信託証書に署名しました。それが今では年間50万人の見学者と千8百人の研究者、そして2万5千人の児童を迎え入れている、この「ハンティングトン」の礎となっているのです。

(ハンティングトンライブラリーパンフレットより)

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最終更新日 : 2008/01/16
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