手形足型の発祥についてはいろいろな説があるのですが、この映画館の出来た1927年に遡ります。この映画館で最初に上映されたのが当時の大作「King of King」と言う作品でした。この映画の初日すなわちこの劇場のこけら落しの日には当然関係者を招いてのレセプションが催されました。これに招かれていた主演女優のひとりノーマ・タルメージ(Norma Talmadge)が未だ生乾きであったセメントの上に誤って足を踏み入れたことに始まります。それを見たアイディア家でもあったグローマン氏は、ついでに手形とサインをお願いしこの手形足型が始まったのです。早速そのアイディアを生かすべく当時(1927年)一流と言われていた俳優達数年かけに同じことをお願いし、以降は毎年のアカデミー賞受賞の俳優、あるいはこの映画館で上映し大当たりした作品に主演した俳優と言った人達にもお願いし、現在までおよそ230人の名前が刻まれています。そして今も尚毎年のように新しいスターがここに名前を刻んでいます。
この巨大エンターテイメントセンターは総面積100万スクエアーフィート以上ある敷地を持ち中央にはコダックシアターが建設され、2002年からのアカデミー賞授賞式の会場となることが決定され今後10年間はここからオスカー賞授賞式の模様が全世界にライブ放送されるわけです。授賞式後のパーティ会場も隣接。アカデミー賞式当日は真っ赤な絨毯が引かれ、Hollywood Blvd.からスター達の華やかな姿を目の当たりにできるのも今から楽しみです。さらに4星ホテルRenaissance Hollywood Hotel(640室)、超有名レストラン、トレンディな店等が立ち並ぶショッピング・スポットも、免税店や観光局もセンター内に入っています。
ギネス博物館(Guiness World of Records Museum) ありとあらゆる世界記録を紹介しているあのギネスブックの記録を元に、人形、模型、写真などを展示しています。日本人も結構いて楽しめます。(明石家さんまが去年から登場している)しかし博物館と呼ぶにはちょっと抵抗がある。上記のワックスミュージアムも見世物小屋的印象が強い。
キャピタルレコード本社家屋(Capital Record Building)
レコード盤に針をさしたイメージのビルでナットキングコールのアイディアとか。今やハリウッドランドマーク的ビル。入り口にはフランク・シナトラ、ティナ・ターナー、ビートルズなどのゴールデンディスクが飾ってあります。ロビーの見学は出来るが、CDやテープなどは販売していません。
ヘンソン・スタジオ(Henson Studio) 1918年チャップリンが建てた映画スタジオ。隣接して彼の家もあり短い間ではあったがここに住んでいました。ここであの数々の名作「キッド」「黄金時代」「街の灯」「モダンタイムス」「独裁者」等が撮影されたのです。1953年にはクリングスタジオ(Kling Studios)となり1966年以降はA&Mレコードの録音スタジオとなります。この時1985年には世界のトップアーティストによチャリティーソング「We are the world」のレコーディングがされたことで有名です。そして2000年2月14日にマペットで有名なジム・ヘンソンの「ヘンソンプロダクション」がこのスタジオを買い現在に至っています。門の上にはセサミストリートに登場するミス・ピギーと並んで日本でもお馴染みのキャラクターカエルのカーミットの銅像がチャップリンの装束で立っています。